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 忘れ路のベンジャミン
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先日、久しぶりに大きな劇場で映画鑑賞をしました。タイトルは、今期オスカーに最多ノミネートされている「ベンジャミン・バトン-数奇な人生」。予定してたわけでもなく、大好きなフィッツジェラルド原作だし、いずれ見ようかなくらいに思っていたこの作品。DVDでも良かったのだけど、なんとなく今見なかったら、ずっと見ないような気がして、フラフラと観客もまばらな劇場に珍しいくらいの定時で座ったアタシ。どちらかと言えば、時間に関してはかなりラフな感覚で生きているもんで、定刻どおりに映画鑑賞をすることさえ珍しく、ベンジャミン・バトンという男の限られた時間に、まるで敬意を示すかのようになってしまったのも数奇なタイミング。

結論から言うと、従来のフィンチャー作品のようなサスペンスを期待して行くとガッカリされる方もいるでしょうし、美しいブラピが見れる!と思っている方も、そこに行き着くまでには、相当の時間がかかることをお伝えしておきます(なんせ3時間弱ですから)。

たしかに長い映画です。だから劇場で見ることに二の足を踏んでいる方もいると思うんですが、ぜひ観て欲しいと思うのです。まずは一人でジックリ、そして二度目は愛する人と一緒に・・・がベストですかね。広報部長を買って出るわけじゃございませんが、製作費だけじゃなく、世界中を行脚してのプレミアという大々的な宣伝費をかけている作品ゆえに、大勢の人に何度も観てもらわなければ赤が出るというのもあるでしょう。家族や恋人と二回でも三回でも観て欲しい・・・と語ってたのは、たしか来日インタビューでのブラピ本人だったはず(笑)。それは本当に心に染み入るいい作品だから!という彼の太鼓判だったのね。と、納得させられる・・・素直に感動してしまう珠玉作です。アタシは自然に涙が出ていたシーンがいくつもありました(笑)。

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大スペクタクルやアクションもの以外は、DVDで観ると決めている方もいるかもしれません(否、映画はすべてDVD鑑賞の方もいるでしょう)が、フィンチャー監督の映像へのこだわりを知っている方なら、やはりココは大スクリーンで観たほうが楽しめると思います。アタシ自身、大スクリーンで見ておきながら、もっと大きなほうが良かったかもしれない・・・と思ってしまったくらい、このファンタジー感は、出来るだけ大きなスクリーンで味合わないとモッタイナイ。CGで作り出した深海の底のような夜の海のシーンや、ケイト・ブランシェット演じるデイジーとの月夜のデイトシーン。とにかくフィンチャーの描く夜は、なんとも言えない幻想的な妖しさがあって、大人のための寓話としてはパーフェクトな舞台装置なんですねー。そして「時間」をテーマにした作品らしく、時を刻む音をフューチャーしたような、そう、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」の曲を彷彿させるオリジナルスコアも、ファンタジーを盛り上げます。

脚本は「フォレスト・ガンプ」でオスカーを受賞したエリック・ロス。なので、生きることへのポジティブな金言にあふれた世界観は通じるものがあります。でも明らかに違うのは、エリックお得意のヒューマニズムをファンタジーという衣で包んで見せてくれたところ。子供の頃に読んだおとぎ話が、想像の世界を超えて、夢に出て来てしまうような・・・心の中にある説明のつかない気持ちを一喜一憂されてしまうような感じと似ているというのでしょうか。ストーリーと自分のリアルがシンクロしてしまうような読後感。大人になって忘れてゆくモノが、人生を逆行することで研ぎすまされてゆくベンジャミンを見ていると、かつての自分自身が映画の中に入り込んで、登場人物の人生を生きてしまったかのようなシンパシーを感じます。

この作品の中でのブラピは、アタシにはほとんど演技をしているようには見えなかったんですよね。もちろんCGを駆使したりしての変身もあるので、大変な苦労をしているんでしょうけども。若い頃のやんちゃな役とは違って、最近のブラピが演じる役柄には、静かで抑えた人物像が多くなっていますが、これは近来の中でも最高峰の静けさ(笑)なんじゃないかな。とにかくブラピがベンジャミン・バトンにしか見えなくなって来るとゆーか。どんどん若返って、最終的には20代前半の頃のブラピまで再現されちゃうんだけど(ベンジャミンとしては60代くらい)アレ?この人ってベンジャミンだっけ?ブラだっけ?ってなくらい、彼の人生を追っているうちに両者がシンクロしてしまう。

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80歳の体という他人と違う形で生まれて来たベンジャミンは、その障害のせいで幼い頃から挫折や諦めと共に成長します。見た目が老人なので学校にも行かれないし、おまけに拾われた家が老人ホームなので年かさの合う友達も周囲にはいない。たった一人、ベンジャミンのことを理解してくれたデイジーと仲良くなるものの、彼女の祖母に叱られて冷たく引き離されてしまいます。あまりのショックに育ての母クイニーに「なんで僕は皆と違うの?」と泣きじゃくるところは胸が締めつけられるようなシーンですが・・・気づいてみれば、あとにも先にもベンジャミンが泣いたのはこの時だけ。その後の彼は他人に受け入れられようと、受け入れられなかろうと、自分が自分であることを静かに受け止める。心が触れ合う出会いも経験して、人生の楽しさや喜びも知っていくけれど、当たり前のように別れもやって来て・・・ベンジャミンはただそれを静かに受け入れ続ける。まるで自分の運命に抵抗しないと決意しているかのように、悲しみが襲って来ても涙も見せず、愚痴もいわず、目の前にある大切なものだけを見つめ、自分が犠牲になろうとも愛する人の幸せを願う。それが時には憎むべき相手、たとえば自分を捨てた父親でも、ベンジャミンは優しさを分け与え、そして別れと共に悲しい思い出は脱ぎ捨てて行く。

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考えようによれば、ただのお人好しというか・・・バカなのです。大人のような子供のような、その中間にいるようなイノセントな男・・・脚本のテーマとしては、やっぱりフォレスト・ガンプなのかもしれないけど、ただただ突っ走るイノセントにトム・ハンクスの真摯な瞳が必要だったのだとしたら、静かに周りを見つめ続けるイノセントにブラピの美しさが必要だったんでしょう。そのくらいブラピはベンジャミンにハマっていたし、演技派ケイトの上手さが鼻につくくらい自然でした。

子供向けのファンタジーでは、醜いカエルの魔法が解けてハンサムな王子様の登場となるけれど、この作品の中の王子様というのが、このヒトヒネリされたブラピだったとゆー(笑)。これってブラピファンじゃない人が見ても、ファエアリーテイルの王道をいってて、観終わった後には不器用なベンジャミンのことを、そしてベンジャミンを通り過ぎて行った人間らしさにあふれる人々のことを、きっと愛おしく感じられるはずだと思います。


作中たくさんのラブ♥が出てくるんですが




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アタシが好きだったのは、ティルダ・スウィントン扮する取り立てて美しくもなく、魅力的でもない(とベンジャミン自身が語っている)寂しい中年女エリザベスとの恋。ベンジャミンは20代くらいの設定だと思う(見た目は初老ですが)。亡命中のスパイである夫と共にロシアに滞在するエリザベス。夫とは倦怠期の彼女が、同じ安ホテルに宿泊する水兵のベンジャミンと束の間の恋に落ちるとゆー(笑)。そして恋によってドンドン若返って行くエリザベスも可愛いし、経験値としてはギャップがすごくあるのに、そこにコンプレックスも持たずに素直に彼女に惹かれていく、躊躇いのないベンジャミンも素敵。この二人、当然見た目的にはギャップ無しなんだけど(笑)どうにもチグハグな感じとゆーか、まるで親父の純情でも見せられてる感じで(でも内面は若気なヤツだから仕方ないんだけどね)愛おしくなるようなシーンがたくさん出て来ます。そしてこの二人には最後にとても素敵なオチまでついている。ナイスな展開でした(笑)。

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メインになるのは当然、主演のこの二人なんですが、アタシはどうもケイト・ブランシェットとブラピってお似合いには見えないってゆーか。別にアンジーのほうがとかってのは無いんですけど・・・(アンジーにこの役柄は似合わないし)。CG加工されたケイトはブラピもびっくりなくらい美しい出来上がりで、これはフェアリーテイルなわけなので、美しいお姫様と王子様が主人公としては必然なんだけど、キャラ設定的には、もう少しお茶目さのあるタイプのほうが良かったかなーという気はしますねぇ。クールな風貌がフィンチャーの映像に噛み合ってるというのはあるけども、ちょっと並んだ時にブラピ映えしない感じがする。同じ系列でもグウィネスとか、ちょっとウッカリした感じ(夢みるとも言う)の女子のほうが並びとしては良かったのでは?まあ大きなお世話ですけどー。

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でも歳を重ねて来たあたりのケイトは魅力全開(ブラが若返るんだからケイトはお婆さんになっていくわけで)。老けていくデイジー役はやっぱりケイトでなきゃなのかも・・・と思わせる静かな説得力がありました。紆余曲折があって初恋が結ばれた二人。その間にはお互いにいくつかの恋があっても、やっぱり運命ってあるのよねー・・・と恋をしている人であれば、大いに共感できる愛の金言が散りばめられております。人間は一人では生きられないもの。でも生まれて来るときも、死んで行くときも独りぼっち。たとえどんなに愛する人であっても、死の間際にその人の傍にいたとしても・・・。皆様もベンジャミンを通して、アナタの人生を疑似体験してみてください。

鑑賞した方が、いつでも戻って来れるようにエンディングシーンを置いておきます。
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(2009/02/18(水) 00:24)

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コメント
  戻ってきました!
遅れやしてごめんやして、オスカー像ティルダです。
実際にこの映画観るまではここはお預けにしてました。
ひとりで観たんだけどタラさんがおっしゃるように
大切な人とまた観たいわ~。
それくらい大好きな映画に出会えました。
どの場面もハートフルで「ありえない話」とはとても思えなかった。
見た目が老人のときはベンジャミンに、デイジーとの愛を育んでからは
デイジーに感情移入しちゃって「老い」とは何か考えさせられたわ。
ハリケーンカトリーナが出てくるあたり、映画に対して
ブラ本人も相当思い入れがあったろうなと想像。
きっと何回も観ると思いまーす。
URL | やーわんこ #- | 2009/03/24(火) 23:43 [ 編集 ]

 
>やーわんちゃんへ
時空を遡り、おいでませ~。まるで映画の主題のようですな(笑)。
この作品どうやら製作費150億ドルがかかった超クラスの大作のようで
たしかにCGを駆使した映像の美しさとかメイキングを見るとスゴいものね。
こういうのはやっぱり大スクリーンで見ないと観客も元が取れないと思うわ。
>どの場面もハートフルで「ありえない話」とはとても思えなかった。
すべてのシーンにラブが流れてるよね。
憎しみや怒りの表現はほとんどないと言う感じでさ。
最近のハリウッドは、コレに加えて暴力とセックスが描かれてないと
ヒットしないって言われてるみたいだけど、あえてラブにフォーカスした作品を
大金投入して作ったっていうのは、プランBだから出来た快挙?(笑)
やーわんちゃんが言う通り、ブラの思い入れが詰まった作品だとアタシも感じました。
カトリーナもね。無理矢理っぽいなーとは思ったんだけどさ(笑)
作品と共に人々の心に残るようにと思ったのかもしれないね。
撮影中にシャイ子たんの出産やら、グリーンプロジェクトやら
自分のプライベートでもイロイロあったから、そういう意味でも個人的な記録?
そんなんも入れちゃったかなー>プロデューサー。という気もするわ。
アタシもまた観たくなってきた!
URL | タラ #- | 2009/03/25(水) 12:24 [ 編集 ]

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